スキーで出会った素敵なおじさん

2015年03月23日 08:30

昨日はスキーに行ってきました。今季最後のスキーです。ウチは結構お出かけ好きな家族です。スキーや海水浴、キャンプなどかなり行っていると思います。
昨日は気温も高かったせいか、スキー場の人はまばらで、雪質も湿った重たいものでしたが、晴天で風もなく子供たちにスキーを教えるにはもってこいのコンディション。初リフトに挑戦させようと思って向かいました。娘と息子はスキーはほとんど初心者。いつもはソリや雪遊びがメインで、娘が2回ほど板を履いたことがある程度です。
そして私もほとんど初心者。上級者はパパさん一人なのでパパさんが一人で3人の指導をすることに。

少し板を履かせて滑らせた後、すぐにリフトに乗せました。少しずつ滑りながら教えていこうと思ったのです。しかし、パパさん一人で初心者の子供二人を教えるのは結構大変でした。私はとにかく転ばず(転んだら起きられないから)パパさんに迷惑をかけないようにその場にいるだけで、パパさん一人で娘が転んでは起こしてやり指導、その間に下の子が転びまた起こしに行く・・・を繰り返し汗だくになってました。結局、呑み込みの早い下の子がどんどん滑って行ってしまうので、娘には板をはずして歩いて降りてくるように言いました。かわいそうでしたが私一人じゃとても教えてあげられないので、「下でもう少し練習してからまたリフトに乗ろうね」と声をかけましたが、娘はうつむいたまま板を抱えて歩き出しました。

そこへ謎のおじさん登場です(*^。^*)
私に「お子さんはスキー初めてですか?」と話しかけてきました。「はい」と答えた私に、「私普段は子供にスキー教えているんです。今日はプライベートで一人ですが。お子さん、今日滑れるようにならないとスキーが嫌いになっちゃいます。私が教えてもいいですか?」と。「え?あ、はい。でもいいんですか?」私が言い終わる前に娘に近づき、「おじさんが教えてあげるからスキー履いてみよう」と娘の指導を始めました。

謎のおじさんの指導は親切丁寧で、決して無理なことはさせず、少しずつ娘のスキーを上達させていきました。普通の人なら数分で滑って下りられる斜面を、約1時間かけて指導しながら下りてきました。少し急な斜面では曲がる練習を、平らな斜面では直進から止まる練習を、そして途中で転んだ時には起き上がる練習を・・・・。娘の恐怖心を取り除き、滑ることの楽しさを教えてくれました!(^^)!

汗だくになりながら1時間をかけて下まで滑ってきた娘に、「これでもう大丈夫。頑張ったね。すごく上手になったよ。それじゃあお母さん、私はこれで。」と。
私と娘の「ありがとうございました。」という言葉を背中で聞きながら、さっそうと滑って行ってしまいました。

2回目のリフトで上まで行きスキー板を履いた娘は、1回目とは表情が違っていました。恐怖心はなく好奇心いっぱいの顔をしていました。
「ちょっとまって。ゆっくり少しずつね」という私の言葉に「うん。大丈夫」とだけ言って滑りだした娘。
1回目がうそのように順調に滑り出しました。「ほら。もうちょっとスピード落として!曲がるの早すぎ!大丈夫?」と叫びっぱなしの私の心配をよそに娘は一人で滑り切りました。そして直ぐに3回目のリフト。今度は一度も転ぶことなくあっという間に下まで滑って行ってしまいました(#^.^#)

その後改めてお礼をとおじさんを探しましたが、きっと上級者向けコースにいっているのか、一度も会うことはありませんでした。
クタクタになった娘は帰りの車の中で爆睡。帰ってきてからも爆睡(-_-)zzz
でもスキーが大好きになったようです。

名前も聞けずに別れてしまいましたが、あのおじさんに出会わなければ娘のスキーも上達しなかっただろうし、もしかしたら娘はスキーが嫌いになっていたかも知れません。本当におじさんには感謝感謝です。おじさん、ありがとうございました!